私たちは、もしも子どもたちに「どうして学ぶのか」を聞かれたら、こう答えます。「人生を豊かにするため」と。この問いに、「生きていくうえで必要になるから」と答える方もいるかもしれません。確かに義務教育の中にはそういったものも含まれますが、それが全てではないように思えるのです。なぜなら生活する上で最低限必要なことといったら、働いてお金を得て食べて寝る、くらいです。職業も、賃金、自分との相性など何も選ばなければ何かしらはあるはずです。しかし、今あげた最低限必要なもののみの生活を想像してみてください。この生活サイクルの中に幸せを感じれるでしょうか。また、選べなかった職業に納得できるでしょうか。
私たちはたった今想像した味気ない生活には何が足りないでしょう。一つは職業でしょうか。学べば自分の幅が広がり、納得のいく職業に就けるかもしれません。では仕事以外で何か豊かになることを足せないでしょうか。読書や音楽鑑賞など皆さんきっと自分の好きなものを足すでしょう。それも幸せになる方法の一つです。自分の好きなことを足して幸せになれるんだとしたら、自分ではない誰かにも、同じ方法で幸せにすることはできるのではないでしょうか。例えには読書や音楽鑑賞を上げましたが、年長者からの含蓄に富んだ話や友人からのアドバイス、考えを知り、他人に伝えることでも人生は変わります。
「学び」には人生を豊かにする多くのヒントがあります。「学ぶ」ことを「好き」といった興味から始めれば、学んだことで自分や他人を幸せにすることができます。子どもたちが学ぶことを通して、自分が好きになれるものが一つでも増えることを、その子の人生が少しでも豊かになることを目標に、私たちは教育事業に携わります。